先月の8月いっぱいを持ちましてアカデミー事業を離れる決断となりました。 多くの方々にご迷惑をおかけしてしまったことを謝罪したく思っています。 昨年の9月から一年となりました。多くの事が準備不足であったことが原因です。生徒にとっては多感な時期にこのようになってしまい大変申し訳ない気持ちでありますが、どうかこの一年携わった生徒に少しでも学ぶべきことがあったと心に留めて引き続き頑張ってもらいたいと思っています。

ジュニアアカデミーとして企業もチームスタッフも同じ方向を見て進むことの難しさ、問題点の多さを身を持って体験する形となりました。

一人一人がいるべき場所にいる。私のやるべき事は生徒の方向性を決めて、テニスの着地をどのように考えるかを成長過程を見て共にテニスをやって決めていく事です。そこが1番得意なところで最大限の価値を生み出せる場所であると思っています。また各ご家庭の親御様も誰から何を学ぼうと考えているのかを明確にしていくことが大切だと思います。週6オンコートに立ち色々と見え始めて来たところではありました

人生の折り返し地点は19歳。色々と議論されておりますが私はこれが1番しっくりきます。なぜジュニア育成に携わりたいと思っていたか、簡潔な言い方であれば人としての幅を広げてもらいたいと思っているからです。必要な時期に必要なものを取り入れる。これは環境やトレーニング内容ではありません。人間が持つ可能性を伸ばすのに必要な感情には大事な時期があるのではと思っているからです。そしてそこに色が付き、余白を生む作業があると思っています。

環境が全てではないと考えているからこそ、練習トレーニング環境は最大限良いものを提供したく動いてきました。ですが色々と状況が変わってしまい準備しきれなくなっていた事は確かです。 ただ私は本質は違うところにあるのではという事です。その事をご理解いただけなかった、もしくは私の考え自体が間違っているのかもしれません。

ただ練習は一つ一つは丁寧に行ってきました。これまで頑張ってくれた生徒に感謝しています。素晴らしい成績と、急に幅が広がったプレーをみれるのはこの年代ならではですね。その伸びを踏まえ考えを改め方向修正するところが腕の見せどころというところでした。選手それぞれ武器となるところも違いますし身体の作りも違います。ただ選手の自主性に委ねるのも違うとも思います。様々な方法を試し最善を見極めるのがコーチの仕事。良い変化の先を見据えた行動を取らなければならないという事です。とてもとても難しい職業です。その大変な職業への評価を変えていきたいという思いもあり行動していました。なぜなら日本には素晴らしいコーチが沢山いるからです。

初めての事だらけで色々過ちはあったかもしれませんが、自分の記録を抜かしてもらいたくジュニア育成に賭けたい思いは強く持っており、またコーチ業・教育者の価値向上を目的としより良い次世代育成を目指したいという思いでやってきました。ただそこにはまだまだ多くの理解が必要なんだと深く感じた一年となりました。

私の活動を応援いただいた町田ローンテニスクラブ様、株式会社スマートドライブ様、日本端子株式会社様に心より感謝しております。

今後の活動についてですが、ひとまず疎かになっていた現役引退を噛みしめたいと思います。そしてこれまで応援してくださった皆様に御礼をしていきたいと考えています。